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ペットの気持ち・しつけ

ペットの気持ちとしつけ

病気など不調のサインを見過ごすことのないよう、通院してくださる飼い主さんに対して、動物の専門家としての観点からアドバイスを行っています。しつけやコミュニケーションの仕方などを学び、日常生活で気になる飼育について理解を深め、より充実した毎日をともに過ごしていきましょう。

しつけについて

ワンちゃんやネコちゃんを迎えたら、お互いに気持ちよく生活していくうえで、しつけはとても大切。まずは一番重要な「トイレ」のしつけから始めましょう。

ワンちゃんのしつけ

■トイレのしつけは、最も重要なしつけの一つです。ワンちゃんが家に来たら一番初めに行いましょう。
■犬は、叱るよりも褒める方が効果があります。トイレに失敗して怒鳴ったり叩いたりすると、排泄自体がいけないことだと思ってトイレを我慢するようになってしまいます。結果として膀胱炎になりやすくなるので、絶対に叩かないでください。
■設置した場所でのトイレに成功したら、大げさに誉め言葉をかけ、ご褒美をあげてください。失敗したら、「ダメ!」などの決まり文句で教えてあげてください。
■ワンちゃんは学習能力が高く、自分に都合のよいことを行う性質があります。飼い主さんが「大げさに褒める・褒めない」を繰り返すことで、飼い主に「大げさに褒められる」ことを行うようになります。

ネコちゃんのしつけ

■トイレの場所は、ネコちゃんが家に来る前に決めておきましょう。ネコちゃんの怖がるものや、安全でない・不安定と感じる場所にしてしまうと、ほかの場所で排泄してしまいます。
①ネコちゃんがうろうろして床の臭いを嗅いでいるときは、トイレが近いしるし。すぐにトイレに入れてください。
②トイレタイム中は、離れてそっとしてあげてください。見られているとストレスを感じたり、驚いて途中でトイレを止めてしまったりします。どんな状況でも、最中に駆け寄ったりはしないでください。
③トイレタイムが終わってトイレから出てきたら、その場ですぐ褒めてあげてください。もし、トイレ以外でしてしまったらすぐに拭き取ることです。臭いが残るとその場所で再度トイレをしてしまいます。
④トイレを覚えるまで、①~③を繰り返してください。また、完全に覚えたらトイレの掃除をしても大丈夫ですが、それまでは少し臭いを残して掃除をしてください。

■トイレの場所を移動したい時は
目的の場所まで、何回かに分けて少しずつ移動させる必要があります。家の引っ越しの場合には、引っ越したらまず先にネコちゃんにトイレの場所を教えてあげてください。

ペットの気持ちについて

ワンちゃんやネコちゃんと暮らすにあたり、彼らの気持ちを理解してあげることが大切です。ペットたちが喜ぶことやストレスに感じることを理解してあげながら、体調が悪いときのサインも見逃さないように目を配ってあげましょう。

ワンちゃん

【嬉しいとき】
■尻尾を振る
※相手が自分より上だと認めた相手や、友好な関係を築きたいと思っている証拠です。

【ストレスを感じているとき】
■食欲がない
■脱毛する・フケがでる
■下痢をする
■トイレの失敗を繰り返してしまう
■攻撃的になる

【体調不良を起こしているとき】
■身体をかく(皮膚病など)
■尿の色や回数がおかしい(膀胱炎など)
■息が臭い(歯周病)
■目やにがでる(結膜炎など)

ネコちゃん

【嬉しいとき】
■寝そべって尻尾をゆらゆらさせる
※機嫌が良く、リラックスしている状態です。

【ストレスを感じているとき】
■爪をとぐ
■尿でマーキングする
■隠れる

【体調不良を起こしているとき】
■水を大量にのむ(糖尿病、腎不全など)
■呼吸が荒い(気管支炎など)
■頭を振る(耳疥癬、外耳炎など)
■ふらふらしている(脳腫瘍など)
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