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ノミ・ダニ・フィラリア予防について

こんにちは、獣医師の熊野です。

暖かく春らしい気候になってきました!

過ごしやすく気持ちいい季節ですので、お出かけなどの楽しみが増えますね!

ただ、暖かくなるとノミやダニ、蚊などの虫たちが活発になってきます。

そこで、今回はノミ、ダニ、フィラリアの感染予防に関してお話しようと思います。

①ノミ

ノミが動物に付着すると5分以内に、吸血を始めます。

吸血されると、動物の体がノミの唾液に反応してアレルギー反応を起こしたり、ノミが持っているウイルスなどの病原体に感染してしまう可能性があります。

また、ノミは動物だけでなくヒトにも感染してしまいます。

ノミは13℃以上になると活発になると言われていますが、一年中過ごしやすい温度のお家の中では繁殖し続けてしまいますので、13℃以上になる春~秋だけでなく、冬も継続して一年中の予防を行うのが良いでしょう!

②ダニ

ダニには動物の皮膚や耳垢に寄生するもの、毛根に寄生するものや吸血するものなど多くの種類があります。

中でも特に問題となるのが吸血する種類であり、ノミと同様に、吸血する際にウイルスや細菌などの病原体が動物の体内に入り感染してしまう可能性があります。

特にマダニは注意が必要であり、動物だけでなく人も命に関わる怖い病気をうつすことがあります。

マダニも春から秋にかけて活動が活発になります。

しかし、1年中活動しているマダニがいたり、冬でも室内などの暖かい場所ではマダニは繁殖可能なため、通年で予防しておくのが安心でしょう!

ノミ、ダニの予防薬は

・後頭部につける滴下タイプ

・チュアブルタイプ

などいくつか種類があります。ものによっては3ヶ月間効果が持続するものや、以下にお話するフィラリアの予防も同時にできるオールインワンのタイプもございます。

動物の性格や体質、その子の生活スタイルなどに合わせたものを選んで行きましょう!

③フィラリア

フィラリアとは犬糸状虫のことで、蚊によって媒介される寄生虫のことを指します。感染後に犬や猫の体内で成長し、心臓や肺動脈に寄生します。

感染が重度になると、肺循環障害が起こり、咳や疲れやすくなるなどの症状が現れます。

フィラリア症は月に一度のお薬の投与で防ぐことができる病気です◎

動物の体内にいる脱皮を繰り返した幼虫を駆虫し続けることで、成長を妨げられます。

蚊が見られて1ヶ月後の5月から、蚊がいなくなって1ヶ月後の12月までの8ヶ月間は毎月1回予防薬の投与を行いましょう!

春から予防薬を飲ませる場合、現時点でフィラリアに感染していないかどうか血液検査が必要になります。

桜新町動物病院では4月から健康診断のキャンペーンも行っているので、予防薬を取りに来るついでにお気軽にご相談ください!

(プランによってはご予約が必要なものもございます。詳しくは健康診断のページhttps://svh.jp/2023/03/20/春の健康診断のお知らせ/でご確認または、直接お電話にてお問い合わせください。)

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